6/15〜23 藤井結花個展 「喜雨」前編
6/15〜23 藤井結花個展「喜雨」
書道の師匠
藤井結花先生の個展が開かれました。

『喜雨』
悲しみをよろこびに
悲しみを
美しいものに変えることができる。
悲しい時も苦しい時も
楽しい時も嬉しい時も
いつも書が寄り添ってくれた。
藤井先生の作り出した空間は
しとしと降る雨とともに
私の心を浄化してくれました。
こんなに 美しい かなしみを
教えてくれて ありがとう
生後間もなく亡くなられた
最愛の母を思って
書かれた詩が心に響きました。

個展の会場は
古民家「ひらやま治兵衛」。

明治中期に建てられたものです。

『雨が降れば花は香る』
悲しいことがあった時
いつも唱える言葉。
ちょっぴり心が軽くなるおまじない。

『メメントモリ』
死を想え

『深草の 野辺の桜し 心あらば
今年ばかりは 墨染めにさけ』
深草の野辺の桜よ、
心があるならば
今年だけは
墨染めに咲いてくれ

『泥中の蓮花』
泥の中でしか蓮の花は咲かない。
失敗や悲しみ、
憎しみを肥やしとし、
美しい花を咲かせてみたい。

『サクラアジサイ』
桜と紫陽花は出逢うことのない花。
紙の上では出逢わせてあげたい。
もう会えない人とも会えるのが
表現の自由さ、有難さ。

『叫び』

『習作Ⅰ~』
創作の過程。
言葉を書として現す前。
色、形、空間の響きを
小さな紙面に描いてみる。
表現の足跡。