グループホーム〈担当医との面談〉

担当医との面談がありました。

話しかければ
笑い返してくれる父ですが
食事を食べようとしません。
水もほとんど摂りません。

このままの状況では
1週間が限度ということで、
「看取り」をどうするか
家族の意思確認がありました。

「一週間なら自宅に連れて帰りたい」
私は感情的にそう思ったのですが

「自宅に連れて帰っても何もしてあげられない」

母はこのまま
グループホームで
看取りまでお願いすることを希望しました。

この施設への入居を考えた経緯が
在宅介護の限界だったので、
母は冷静に判断したのです。

それなら、私はどうしたらいいか。

どこで看取るかよりも
どうやって看取るか。

看取りまでの時間を
どう過ごすかを考えることにしました。

毎日会いに行こう。
父のためでなく、自分自身のために。

褥瘡(じょくそう)ができたので
ガーゼとサージカルテープを
買ってきました。

少しでも長く生きて欲しい
願いを込めて二つずつ購入しました。