カフェのママになりたい

今すぐにとは言わないけれど
カフェのママになりたいと思っています。

万古焼 4th-market プラート

カフェのようなサロン。
サロンのようなカフェ。

どちらでも構わないけれど
ママになりたい場合はカフェかな。

なぜサロンとか、カフェを作りたいのかと言うと

自分の育った環境が
開かれた大家族であったことが大きいかもしれない。
小さい頃から人が訪れることの多い家庭でした。

幼少期に祖父が縁側で碁を打っていて
学校から帰ると「おかえり~」って
近所のお爺さんが声をかけてくれたことを
お日様の匂いとともに覚えています。

大家族の嫁で、家事や舅姑の世話があり
外出もままならなかった母は
自宅に友人を招き交流をしていました。

私も友達を招くのが好きで
小さい頃から「うちならOKだよ」と場所を提供し
今でも自宅を開放した集まりが好きです。

これからも、
こういう居心地のよい空間が作りたいんですよね。

そして、なぜカフェなのかというと

訪れた母の友人にコーヒーをご馳走していた
もう少し若い頃の父の姿が印象に残っているのです。

皆さんから「マスター」と呼ばれ
照れた父を包む和やかな雰囲気がなんとも言えない。
「マスター」っていいなぁって。

そして私自身、
コーヒーの香りに救われた経験があるのです。

夫が亡くなって「この先どうやって生きて行こう」と
自分の軸がなくなって、さまよっていた時。

友人の淹れてくれたコーヒーの香りが
心に沁みたんですね。

「はぁ・・・」って呼吸が深くなり、
心がふっと軽くなるのを感じたのです。

人を救うことができる香りがあるんだなぁって、
そのときのコーヒーの香りが今も忘れらずにいます。

コーヒー好きの夫と暮らしているときは
コーヒーは飲まなかったのに
いなくなってから、コーヒーに目覚めてしまいました!

これも夫の置き土産なのかな。

今はコーヒーを豆のまま買ってきて、
自分で挽いて、ハンドドリップで淹れています。

この工程が楽しくて、今度は誰かに
私がコーヒーを淹れてあげたいなって、
毎日修行を積みながら、来たる日のために備えています。